百日咳が流行しております!

日野市での発生もみられます!

当院でも小学生中心に複数例認めており、発生届を保健所に提出しております。

また複数の学校で発生しており、現在(4月6日時点)はまだ身近に百日咳と診断された人がいないケースが多いです。

百日咳を疑う症状とは?

百日咳は最初の2週間程度(カタル期)は風邪と似ているとされますが

そのような中でも症状が出て1週間の経過で

  1. 1週間かけて徐々に咳が悪くなる、1週間以内に咳のピークが来ない(風邪は1週間以内にはピーク迎える)
  2. 鼻水は比較的少ない(色はほぼつかない)
  3. いつもの風邪より咳がひどい

あたりが揃うと個人的には百日咳を疑い、検査をしたくなります。

そこから2週間ほど経過すると特有の咳になります。

  1. コンコンコンと息吸う暇もなく激しく発作的に咳き込み
  2. 最後にヒューっと音を立てて息を吸う

といった咳になるのが特徴とされます。そのような時期が数週間続いたのちに徐々に回復していく経過をとります。

百日咳の検査方法は?

従来は当院はLAMP法という方法で、検査会社に鼻の奥を擦った綿棒を提出する検査をしておりました。

こちらは3割負担で1500円程度で、結果が出るまで3~4日はかかるため

①検査結果が出るまで治療をどうするかが難しい

②患者さんにもまた結果説明のために来てもらう手間が生じる

などの問題がありました。

しかし、最近では当院で同時多項目PCR検査機器(SpotFire®︎)を導入し

百日咳を含めたひどい咳の原因15項目の検索が院内で約20分程度で検査することができるようになりました(6歳以上のみ)

ただし3割負担で4500円程度の高価な検査のため、上記に挙げた症状や診察所見などから慎重に適応を判断いたします。

百日咳が心配な場合にはお気軽にご相談ください!