HPVワクチンの接種は済んでいますか?

目次

1.HPVワクチンとは?

2.HPVワクチンは公費(原則自己負担なし)で接種可能!

3.ワクチンのキャッチアップとは?

・キャッチアップ対象者

・キャッチアップの接種期間

・キャッチアップで接種を受けるためには・・・

4.接種するワクチンの種類

5.HPVワクチンは受けたほうがいい?

・子宮頸がんの原因となるウィルスの感染を予防することができます

6.副反応はある?

・起こりやすい副反応について

・接種後の失神と痛みについて

・注意が必要な副反応について

7.まとめ

1.HPVワクチンとは?

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは子宮頸がんや尖圭コンジローマを予防するワクチンです。

子宮頸がんのほとんどは性交渉によって感染するHPVが原因です。そのため性交渉を経験する前にワクチン接種を受けることが大切です。

HPVワクチン

2.HPVワクチンは公費(原則自己負担なし)で接種可能!

HPVワクチンは定期接種ワクチンの対象になっています。そのため接種対象の方は原則自己負担なしでワクチンを接種することができます。

対象者

  • 小学校6年生~高校1年生に相当する年齢の女性 ※標準接種年齢は13歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日まで
  • 定期接種ができなかった、平成9年度~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性はキャッチアップ対象者として、無料でワクチンを接種することができます。

3.ワクチンのキャッチアップとは?

ワクチンの安全性の観点から、平成25年~令和3年まで個別接種を差し控えていた時期がありました。その期間、ワクチンの接種を逃してしまった方々をキャッチアップ対象者として接種の機会を設けています。

専門家による協議の結果、安全性については改めて確認され、副作用のリスクを上回るワクチンの有効性があることから接種が推奨されています。

キャッチアップ対象者

次の2つの条件を満たす方が対象となります

  • 平成9年度~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)
  • 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない ※過去にワクチンを受けたことがあるかどうかは母子手帳などでご確認ください

キャッチアップの接種期間

令和4年(2022年)~令和7年(2025年)3月までに接種が完了すること。

ワクチンは決められた間隔をあけて3回接種することが推奨されています。そのため、令和7年3月までに接種が完了するためには令和6年9月までに1回目の接種を受け始める必要があります。

キャッチアップで接種をするためには・・・

接種対象者には自治体から個別で通知が届きます。届いていたかわからない、届いていたが紛失してしまった場合は、自治体にお問い合わせください。

4.接種するワクチンの種類

HPVワクチンにはサーバリックス®(2価)、ガーダシル®(4価)、シルガード®9(9価)の3種類があり、どれも公費の対象です。

基本的には同じ種類のワクチンで完了させることが原則ですが、サーバリックス®からシルガード®9、ガーダシル®からシルガード®9の交互接種は認められています。そのため、1,2回目をサーバリックス®、ガーダシル®で接種された方でも2回目以降をシルガード®9に変更することができます。

当院ではシルガード®9を推奨していますが、それ以外のワクチンをご希望の場合はお問い合わせください。

5.HPVワクチンは受けたほうがいい?

子宮頸がんの原因となるウィルスの感染を予防することができます

子宮頸がんは20~40代の女性に多いがんです。日本では毎年10000人が診断され、約2900人が亡くなっています。子宮頸がんの原因となるHPVはありふれたウィルスで、異性との性行為の経験がある女性の約84%が一生に一度はHPVに感染するとされています。

通常は感染しても自然に排除されますが、感染が長い期間続くと、細胞が少しずつがん細胞に変化していくことがあります。

HPVワクチン(シルガード®9)を受けることにより、日本人の子宮頸がんの原因となるHPVの型の88.2%をカバーすることができます。

子宮頸がん検診も受けましょう!

HPVワクチンで子宮頸がんを100%予防できるわけではありません。

子宮頸がんの早期発見、早期治療のために20歳を過ぎたら2年ごとに子宮頸がんを検診を受けるようにしましょう。

6.副反応はある?

起こりやすい副反応について

一般的にワクチンを接種すると、接種した部位が腫れたり痛むことがあります。これはワクチンに対する体の反応のため起こる症状で、通常は数日でおさまります。長く症状が続く場合には医師に相談しましょう。

接種後の失神と痛みについて

HPVワクチンの接種後にめまいやふらつき、失神が起きることがあります。これは血管迷走神経反射というもので、注射を打った時の痛み、恐怖、興奮などの刺激が迷走神経を介して脳神経に伝わり、心拍数や血圧が下がったりすることで起きるものです。

接種後30分は院内の待合室で待機していただき、体調の変化がないか確認して帰宅するようにお願いしています。何か体調の変化があればすぐに申し出てください。

注意が必要な副反応について

  • 過敏症状(アナフィラキシー、気管支痙攣、蕁麻疹など)
  • ギラン・バレー症候群
  • 血小板減少性紫斑病
  • 急性散在性脳脊髄炎 など

痛みやしびれ、動かしにくさ、不随意運動についてなど、さらに詳しい副反応についてについてはこちらをご参照いただき、不安な点があれば医師へご相談ください。

7.まとめ

  • HPVワクチンは、20~40代の女性に多く発症する子宮頸がんの原因となるウィルスの感染を予防する効果が高いワクチンです。
  • 小学校6年生から高校1年生まで定期接種で自己負担なしで受けることができます。
  • 定期接種の機会を逃した方(平成9年~平成18年度生まれ)のキャッチアップも行っており、自己負担なしによる接種は令和7年3月末までに接種完了しておかなくてはいけません。
  • 子宮頸がん検診を受けることで、がんの早期発見、早期治療をすることができます。