おたふく風邪

正式名を流行性耳下腺炎といいます。ムンプスウィルスによるウィルス性の感染症で、発熱とともに顎の下にある耳下腺や顎下腺などの唾液腺が腫れます。

感染経路はせきやくしゃみなどの飛沫感染、鼻水や唾液などがついた手で触れた部分を介しておきる接触感染があります。

おたふくかぜは潜伏期間が長く2週間以上で、その間症状がでません。発症しても1/3は熱や唾液腺の腫れなどの症状がでないこと(不顕性感染)もある一方、無症状でも感染を広げます。

罹っても軽症であることが多いですが、無菌性髄膜炎、感音性難聴、膵炎、腎炎、思春期以降では精巣炎や卵巣炎といった合併症があり、特に感音性難聴はいったん起こすと聴力の回復が難しく、日常生活、社会生活に影響を与えてしまいます。また妊娠初期の女性が感染すると、流産する原因にもなります。有効な治療法はないので、対症療法が中心となります。

手洗いやうがい、咳エチケットなどで予防はある程度は有効ですが完全ではありません。

合併症を予防するためにはワクチン接種が有効です。おたふくワクチンは任意接種となっていますが、2回接種をすることで免疫をつけておくことが重要です。1歳の誕生日を過ぎた頃と初回接種から2~6年後、遅くとも就学前に受けておくようにしましょう。他の生ワクチンとの同時接種も可能です。

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