おたふく風邪
正式名を流行性耳下腺炎といい、ムンプスウィルスによるウィルス性の感染症です。
おたふくかぜの潜伏期間と症状
潜伏期間が長く2週間以上あり、その間症状がでません。主な症状は以下の通りです。
- 発熱
- 顎の下にある耳下腺や顎下腺などの唾液腺の腫れ
発症しても1/3は熱や唾液腺の腫れなどの症状がでないこと(不顕性感染)もありますが、無症状でも感染を広げてしまいます。
治療方法
有効な治療法はないので、対症療法が中心となります。
おたふくかぜに特徴的な合併症
罹っても軽症であることが多いですが、以下の合併があらわれる可能性があります。
- 無菌性髄膜炎
- 感音性難聴
- 膵炎
- 腎炎
- 思春期以降では精巣炎や卵巣炎
- 妊娠初期の女性の流産
感染経路
感染経路はせきやくしゃみなどの飛沫感染、鼻水や唾液などがついた手で触れた部分を介しておきる接触感染があります。
手洗いやうがい、咳エチケットなどで予防はある程度は有効ですが完全ではありません。
合併症を起こさないために・・・
合併症を予防するためにはワクチン接種が有効です。おたふくワクチンは任意接種となっていますが、2回接種を行い免疫をつけておくことが重要です。
1歳の誕生日を過ぎた頃と初回接種から2~6年後、遅くとも就学前に受けておくようにしましょう。
他の生ワクチンとの同時接種が可能です。生ワクチン同士の接種は1か月あける必要があるので、接種スケジュールにご注意ください。