小児喘息
小児喘息は子供によく見られる呼吸器の問題の一つで、気管や気管支(呼吸道の一部)が炎症を起こし、それによって空気が通りにくくなる状態です。これにより、息苦しさや咳、ゼイゼイとした呼吸が起こることがあります。
小児喘息のおもな原因
環境や遺伝的な要素が影響を与えることがあります。子どもによってそれぞれですが、以下のような要因があります。
- アレルギー
- 感染症
- 周囲の喫煙
- 空気の汚染
- 運動
おもな症状
- 長引く咳
- 呼吸が速く、苦しそうに見える
- 夜中に咳や呼吸の問題が悪化する
- 体力不足や活動中の息切れ
- 胸の痛みや締め付け感
実施する検査
医師の問診や診察に加え、喘息の診断をするにあたって下記の検査を行うことがあります。
- 胸部レントゲン撮影
- 呼気NO検査:気道にアレルギーに関連した炎症が起きているかどうかを調べます
- 喘息コントロールテスト:簡単な質問にチェックをすることで喘息のコントロール状態を評価します
- 呼吸機能検査(スパイロメトリー):肺を出入りする空気の量や速度を測定し、肺の働きを調べます※今後機器導入予定です
- アレルギー検査:喘息のきっかけとなるアレルゲンがあるかを調べます
小児喘息の治療について
小児喘息の治療は適切な治療計画を立て、医師の指示に従って薬物療法を行うことが一般的です。また、トリガー(誘発因子)を避けることや、健康な生活習慣を実践することも重要です。
まとめ
小児喘息は早期の診断と適切な治療で管理することができます。子供の健康を守るため、家族や子供自身が喘息に関する正しい情報を持つことが大切です。
日本小児アレルギー学会 患者さん向け小児ぜん息治療ガイドライン
https://www.jspaci.jp/assets/documents/childhood-asthma-guideline.pdf