睡眠時無呼吸症候群の検査
日中の眠気やいびきがひどい方の中には、睡眠時無呼吸症候群の方がいらっしゃいます。
睡眠時無呼吸症候群は高血圧や不整脈のリスクとされ、早期発見が大切になります。
当院では睡眠時無呼吸を疑った方に対して最初に簡易モニター検査を行います。
簡易モニター検査の流れ
- 睡眠時無呼吸について相談したい旨を予約時の問診にご記載頂くか、受付にお伝えください。
- 受付で眠気についての問診票(エプワース眠気尺度:ESS)をお渡し致しますので、記載後は受付にご提出ください。
- 医師が診察を行い、問診票の結果も踏まえて睡眠時無呼吸の検査を行うか相談いたします。
- 受付で検査機器を自宅に郵送する手続きを行います。
- 1週間以内に検査機器がご自宅に届きます。同梱されている案内に沿って装着し、1-2日かけて検査を行います。
- 検査後は郵送にてご返却いただき、返却後1週間以降を目安に再度受診いただきます。
簡易モニター検査でわかること
検査では以下を測定するセンサーがついてます。
- 脈拍
- 酸素の値(SpO2)
- いびき
- 気流
- 胸の動き
- 寝ている時の姿勢
これらのセンサーにより
- どのくらいの時間、仰向けや横向きで寝ているのか?
- いびきがひどい姿勢はあるのか?
- 息が止まっている間に呼吸をしようとする胸の動きはあるのか?
など様々な事がわかります。
*当院の簡易モニター検査は日本で導入が比較的少ない呼吸運動センサー付きの機器を用いております。最新のガイドラインでも簡易モニター検査では呼吸運動センサー付きのモニターが推奨されております。(2023 年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に 関するガイドライン)
簡易モニター検査の結果判定
検査結果には
RDI 〇〇 回/h
ODI 3% 〇〇 回/h
と記載があります。
RDIは呼吸障害指数といい、簡単にいうと『1時間あたり何回呼吸が止まっているか』の指標となります。
RDIが40以上であると、CPAPという治療の適応となります。
ODIは酸素飽和度低下指数といい、簡単にいうと『1時間あたりに酸素の数値の低下(3%以上)が何回起こったか』の指標となります。
簡易モニター検査の費用
以下が費用の目安になります(初診料等+検査費用)
3割負担 | 約3900円 |
2割負担 | 約2600円 |
1割負担 | 約1300円 |