頻尿・多尿/尿が我慢できない

頻尿・多尿で気をつけるべき生活習慣

尿の回数が多い、量が多い場合は以下のようなことを気をつけるのが良いとされています。

改善が乏しい場合には尿が多くなる病気(糖尿病や尿崩症など)、薬の副作用などの影響も考えられますのでお近くの医療機関でご相談ください。

1.塩分を控える

体は一定量の水・塩分しか蓄えられません。どちらかが多すぎると体は余分な尿を排出し、尿の量を増やします。

2.カフェインを控える

エナジードリンク、コーヒー、緑茶などカフェインは尿の量を増やすため、控える必要があります。

3.喉が渇いたら水分をとるようにする

野菜や果物、米やパスタなどの食べ物も水分を含んでいるものが多く、余計な水分の取りすぎには注意する必要があります。
ただし暑い日、汗をかく運動をする、体調不良、下痢などの際は水分を多めにとる必要があります。

水分補給をする人のイラスト(男性・グラス)

4.飲酒はほどほどにする

お酒には尿の量を増やす効果があり、控える必要があります。

おしっこを我慢できない時の対応

おしっこを我慢できない、我慢するためにもじもじするなどの場合は以下のような対策が良いとされます。

最近急に出てきた症状であれば膀胱炎などの病気が隠れていることもあるため、まずはお近くの医療機関までご相談ください。

1.尿を我慢する筋肉のトレーニング

①まずは尿を我慢する正しい筋肉を認識する

正しい筋肉を確実に使うために椅子に座り、足を少し開いて前屈みになります。


1.肛門周囲の筋肉を絞めるように力を入れる

2.排尿を中断するように力を入れる

これら2つを練習してみて、男性であれば陰嚢の裏が上に引っ張られる感じがあれば正しい筋肉が使えています。

②尿を我慢する筋肉のトレーニング方法

  1. 上記で説明した筋肉をゆっくり、そしてできる限り強く絞める。そして強く締めたまま10秒キープする
  2. ゆっくりとリラックスして10秒休憩する

1→2を合計10回行う、10回を1セットとして1日3セット行う(3セット10分)。

また、同じ動作を素早く行いこれも1日3セット行う(3セット10分)。

1日合計20分と根気のいるトレーニングですが2-3ヶ月で筋力がつくとされます。

効果が実感できたら1日2セットに減らしても良いとされています。

2.膀胱訓練(がまん訓練)

尿意がある際にはできる限り我慢するのが有用と考えられています。

具体的には以下のような方法になります。

  1. 尿意を催したら数秒数える(最初は5秒程度で良い、徐々に伸ばす)
  2. 数秒数えたらトイレに行く
  3. 数を数えるかわりに気を逸らすようなことを行なっても良い
  4. 1分程度我慢できるようになると、その間に尿意がなくなることもある

3.完全排尿

特に残尿感がある人には以下のような方法で完全に尿を出し切ることも重要とされています。

  1. できる限りリラックスして排尿する
  2. いつもより20秒程度排尿に時間をかける
  3. 腸を空にするようにいきんでも良いが、いきんでも尿が出ない場合は繰り返さない

まとめ

男性ではこれらの生活指導により症状改善効果が示されております。

おしっこについて悩まれている方は多く、お困りの際にはご相談ください。

参考文献