呼吸機能検査(スパイロメトリー)・気道可逆性試験
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1. 呼吸機能検査(スパイロメトリー)とは?

息を「大きく吸って」「強く吐き出す」ことで
- 肺にどれだけ空気を溜められるか(肺活量)
- 気管の細さ(1秒率)
などを調べる検査です。健康診断などで体験されたことがある方も多い、「機械に向かって思い切り息を吐く」検査です。
当院では単なる呼吸機能検査だけでなく、「気道可逆性試験」という喘息の精密検査も行うことができます。
2. このような方におすすめです
以下の症状がある方などに推奨しています。
- 健康診断の胸部レントゲンで異常を指摘された
- 階段や坂道を登ると息切れがする
- 長年タバコを吸っている(または吸っていた)
- 咳やタンが長く続いている(長引く咳についてはこちら)
- 「ゼーゼー、ヒューヒュー」という呼吸音がする
3. 当院で行う検査の特徴
1. 「喘息」「COPD」、それらの合併「ACO」かを見極める『気道可逆性試験』
一般的な呼吸機能検査に加え、気管支拡張薬(気道を広げる薬)を吸入した前後で数値を比較する「気道可逆性試験」が可能です。
吸入薬を使って1秒間で吐ける空気の量が数値が改善すれば「喘息」診断の大きな手助けになります。
近年では「ACO」という喘息とCOPD(タバコ肺)が合併した状態も提唱されており、気道可逆試験はその診断基準にも含まれております。
2. 「肺年齢」で分かりやすく説明
専門的な数値だけでなく、同年代の平均と比較してあなたの肺が何歳相当かを示す「肺年齢」が算出されます。 「実年齢は50歳ですが、肺年齢は75歳です」といったように、客観的にご自身の肺の状態を把握することで、禁煙や治療のモチベーションに繋がります。
3. 『呼気NO検査』との併用でより正確に
当院導入の「呼気NO検査」と、この「呼吸機能検査」を組み合わせることで、より精確な呼吸器疾患の状態評価や診断が可能です。
4. 検査の流れと所要時間
【呼吸機能検査】(所要時間:約5〜10分)
- ノーズクリップで鼻をつまみます。
- マウスピースをくわえ、スタッフの掛け声に合わせて「思い切り吸う」「一気に吐き出す」動作を数回繰り返します。

【気道可逆性試験】(所要時間:約30〜40分)
薬を吸入していただき、その前後での変化を判定します。
- 通常の呼吸機能検査を行います。
- 気管支拡張薬をネブライザーを用いて吸入し、薬が効くまで15分〜20分程度待機します。
- もう一度、呼吸機能検査を行い1秒間に吐ける息の量の変化をみます。

5. 検査の注意事項
以下の場合は検査を延期します
スパイロメトリーは「思い切り息を吐き出す」検査のため、飛沫(エアロゾル)が発生します。
感染拡大防止および以下に該当する方は当日の検査を行えません。症状が落ち着いてから改めて日程を調整いたします。
・発熱などの風邪症状が出現してから3週間以内
・結核などの呼吸器感染症の治療中・活動期である場合
正確な検査のために
正しい診断を行うため、以下の点にご協力をお願いいたします。
- お薬の使用について: すでに喘息やCOPDの吸入薬・飲み薬を使用している方は、正確なデータを取るために検査前の一時的な休薬が必要な場合があります。必ず医師の指示に従ってください。
- 食事: 満腹状態では横隔膜が上がりにくくなり、十分に息を吸えなくなるため、正確な検査ができません。検査直前の食べ過ぎ(過度な満腹)はお控えください。
- 喫煙: タバコは気道を収縮させ、正確な数値が出なくなります。検査の少なくとも1時間前(できれば当日)は禁煙をお願いいたします。
- 服装: 胸やお腹を締め付ける服装(コルセット、きついネクタイ、着物など)は避け、なるべくリラックスできる服装でお越しください。
6. 費用について
健康保険が適用されます。3割負担で以下の費用がかかります(診察料などは別途かかります)
・呼吸機能検査(3割負担):約1,000円
・気道可逆性試験(3割負担): 約1,000円
7. 予約について
まずはLINEやWEBより内科の診察・小児科の診察の予約をご利用ください。
通常の診察予約をお取りいただき、医師に「肺の検査をしたい」「息切れが気になる」とお伝えください。
診察の上、検査をご案内いたします。
