呼吸機能検査(スパイロメトリー)・気道可逆性試験

最終更新日

1. 呼吸機能検査(スパイロメトリー)とは?

呼吸機能検査機器 CHESTGRAPH HI-301U

息を「大きく吸って」「強く吐き出す」ことで

  • 肺にどれだけ空気を溜められるか(肺活量)
  • 気管の細さ(1秒率)

などを調べる検査です。健康診断などで体験されたことがある方も多い、「機械に向かって思い切り息を吐く」検査です。

当院では単なる呼吸機能検査だけでなく、「気道可逆性試験」という喘息の精密検査も行うことができます。

2. このような方におすすめです

以下の症状がある方などに推奨しています。

  • 健康診断の胸部レントゲンで異常を指摘された
  • 階段や坂道を登ると息切れがする
  • 長年タバコを吸っている(または吸っていた)
  • 咳やタンが長く続いている(長引く咳についてはこちら)
  • 「ゼーゼー、ヒューヒュー」という呼吸音がする

3. 当院で行う検査の特徴

1. 「喘息」「COPD」、それらの合併「ACO」かを見極める『気道可逆性試験』

一般的な呼吸機能検査に加え、気管支拡張薬(気道を広げる薬)を吸入した前後で数値を比較する「気道可逆性試験」が可能です。
吸入薬を使って1秒間で吐ける空気の量が数値が改善すれば「喘息」診断の大きな手助けになります。
近年では「ACO」という喘息とCOPD(タバコ肺)が合併した状態も提唱されており、気道可逆試験はその診断基準にも含まれております。

2. 「肺年齢」で分かりやすく説明

専門的な数値だけでなく、同年代の平均と比較してあなたの肺が何歳相当かを示す「肺年齢」が算出されます。 「実年齢は50歳ですが、肺年齢は75歳です」といったように、客観的にご自身の肺の状態を把握することで、禁煙や治療のモチベーションに繋がります。

3. 『呼気NO検査』との併用でより正確に

当院導入の「呼気NO検査」と、この「呼吸機能検査」を組み合わせることで、より精確な呼吸器疾患の状態評価や診断が可能です。

4. 検査の流れと所要時間

【呼吸機能検査】(所要時間:約5〜10分)

  1. ノーズクリップで鼻をつまみます。
  2. マウスピースをくわえ、スタッフの掛け声に合わせて「思い切り吸う」「一気に吐き出す」動作を数回繰り返します。
呼吸機能検査(スパイロメトリー)を受けている様子

【気道可逆性試験】(所要時間:約30〜40分)

薬を吸入していただき、その前後での変化を判定します。

  1. 通常の呼吸機能検査を行います。
  2. 気管支拡張薬をネブライザーを用いて吸入し、薬が効くまで15分〜20分程度待機します。
  3. もう一度、呼吸機能検査を行い1秒間に吐ける息の量の変化をみます。
ネブライザーをしている様子

5. 検査の注意事項

以下の場合は検査を延期します

スパイロメトリーは「思い切り息を吐き出す」検査のため、飛沫(エアロゾル)が発生します。

感染拡大防止および以下に該当する方は当日の検査を行えません。症状が落ち着いてから改めて日程を調整いたします。

発熱などの風邪症状が出現してから3週間以内

結核などの呼吸器感染症の治療中・活動期である場合

正確な検査のために

正しい診断を行うため、以下の点にご協力をお願いいたします。

  • お薬の使用について すでに喘息やCOPDの吸入薬・飲み薬を使用している方は、正確なデータを取るために検査前の一時的な休薬が必要な場合があります。必ず医師の指示に従ってください。
  • 食事 満腹状態では横隔膜が上がりにくくなり、十分に息を吸えなくなるため、正確な検査ができません。検査直前の食べ過ぎ(過度な満腹)はお控えください。
  • 喫煙 タバコは気道を収縮させ、正確な数値が出なくなります。検査の少なくとも1時間前(できれば当日)は禁煙をお願いいたします。
  • 服装 胸やお腹を締め付ける服装(コルセット、きついネクタイ、着物など)は避け、なるべくリラックスできる服装でお越しください。

6. 費用について

健康保険が適用されます。3割負担で以下の費用がかかります(診察料などは別途かかります)

呼吸機能検査(3割負担):約1,000円

気道可逆性試験(3割負担): 約1,000円

7. 予約について

まずはLINEやWEBより内科の診察・小児科の診察の予約をご利用ください。

通常の診察予約をお取りいただき、医師に「肺の検査をしたい」「息切れが気になる」とお伝えください。

診察の上、検査をご案内いたします。

あわせて読みたい

呼気NO検査(FeNO検査)

最終更新日 1. 呼気NO検査とはどのような検査か? 吐く息(呼気)に含まれる「一酸化窒素(NO)」の濃度を測定することで 気道(空気の通り道)のアレルギー性炎症の状態を数値化する検査です。 従来の聴診やレントゲンだけで […]

SpotFire(スポットファイア)呼吸器マルチパネルPCR検査 ~コロナ・インフルからマイコプラズマまで同時検出~

最終更新日 1. 熱や咳の原因がすぐに分かります 「高熱が続くが、インフルエンザもコロナも陰性だった」「咳が長引いて辛い」 そのような場合、一般的な検査キットでは調べられないウイルスや細菌が原因かもしれません。 当院では […]